自然科学研究機構・分子科学研究所
分子スケールナノサイエンスセンター
Research Center for Molecular-Scale Nanoscience

<お知らせ>
  分子スケールナノサイエンスセンターの汎用機器・寒剤は2007年4月より新しく発足した"機器センター"に運営が移行しました。
  
  • 概要
     これまでの化学が扱ってきた分子は,およそ0.1 nmから数nmの大きさである。一方,コンピュータの頭脳であるCPUなどの電子回路を作るリソグラフィーの技術では10 nmを下回る構造を作ることが可能である。即ち,両方の手法を利用すれば,原理的には人類は原子レベルから,目に見え手に触れられる大きさまでのあらゆる“モノ”を,原子レベルの精度で作り出す技術を持っていることになる。しかし,実際上は分子で数nm以上のモノを合成することはいまだに困難であるし,リソグラフィーで100 nm以下の自由な構造を作ることもそれほど簡単なわけではない。モノ造りという観点から見ると,数nmから数百nmの範囲の大きさの物の合成・作成は未開のフロンティアであると言える。
     また,このサイズ範囲では,光や電子が古典論的な振る舞いと量子論的な振る舞いの両方を示す可能性があり,これまでに知られていない化学,物理現象を見いだすことが期待でき,物性論的に見ても未開の地である。
     こうした科学のフロンティアである「分子スケールナノサイエンス」を集中的に研究するために当センターが発足した。本センターは,規模において大部門に相当する3つの専任研究部門と流動部門から構成されており,分子スケールナノ構造体の作成から,ナノ構造体の特異な化学反応性や物理的性質を体系的に研究する組織となっている。
     また,本センターは,ナノサイエンスに特化した最新設備や,分子科学の研究に共通性の高い物性機器の集中管理,液体窒素・ヘリウムの供給,化学試料の分析,実験廃棄物の管理なども行っている。
     こうした体制の元で,分子研所内の共同研究だけでなく,所外・海外の様々な研究者との共同研究を進め,分子スケールナノサイエンスという新たな分野を確立することを目指している。

  • 組織と研究内容


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最新更新日;2007年4月19日